1月10日から、中学受験の埼玉入試が始まりました。
なんと、中学受験では結果が即日出ます。
また、同じ学校を2回、3回と受けられます。
そのため、合格、不合格によって翌日以降の試験をどうするかを決めます。
合格ならいいのです。
問題は不合格だったとき。
子どもは、「もう落ちたくない!」という気持ちが強くなります。
そこから本気になって頑張れる子が多いですが、一方で「落ちることへの怖さ」も出てきます。
「ねえ、2回目の試験受けないとだめ?」と聞いてきたり、「もう受けない!」と言う子が毎年必ずいます。
親御さんから、「辛い思いをさせたくないから受けなくてもいいですか?」と言われることもあります。
そんなときは、「怖いのは分かる。でも受けな!」と断言します。(親御さんには敬語ですよ)
「だめでもいい。でも合格するために本気でやってごらん。必ず成長する。その成長は、必ず君の財産になる。」と伝えます。
実際、「また落ちるかもしれない」という怖さを乗り越えて、2回目や3回目の試験で見事合格を勝ち取った子はたくさんいます。
「挑戦してよかった!」と、満面の笑みで言ってくれます。
「自分はやればできる!」という自信に満ちています。
一方で、残念ながら不合格に終わった子もいます。
その子が最後の合格発表を見て電話をくれました。
「だめでした。でもやれることはすべてやりました。悔しいですけど、やってよかったです。次は大学受験でがんばります!」
とても晴れ晴れとした声でした。
そんな子こそ、中学生になってからも度々遊びに来て、進学先での活躍を報告してくれます。
不安な中、試験に挑んだ子どもたちは本当に偉いです。
しかし、躊躇なく「受けな!」と背中を押している自分も、実は怖いのです。
「辛い思いをさせたくない」という気持ちは当然あります。大事な生徒ですから。
しかし、私が怖れたらこの子の成長はない。この受験でできる限りの成長をしてほしい。みんな怖いけど、みんなで向かっていこう。
そんな気持ちで背中を押します。
受験がその子にとって、実り多きものでありますように。
がんばれ受験生!そして関わるすべての大人たち!
